こんにちは。
読書を通じて先人の知恵を学ぶことでいろいろな発見があって面白いですよね♪
日々の仕事の中で時間を見つけて読書に励まれている方も多いと思います。
しかし折角時間をかけて読んだのに内容を思い出せない、あるいは友人に紹介したくて説明しようと思っても上手く話せないといったことはないでしょうか?
今回は精神科医の樺沢紫苑先生が書かれた「精神科医が教える読んだら忘れない読書術」を紹介します。
この書籍は2015年に出版されましたが著者の樺沢先生はYouTubeチャンネルを開設され、この記事を書いている現在でも動画を投稿されている(しかも毎日!!)ため、ご存じの方もいらっしゃると思います。
この本では読書のメリットだけでなく、読書から得られた知識を定着させる方法が実践的に紹介されています。
私自身も以前は書籍を流し読みしてしまい内容を覚えていないことが多かったので、この本で書かれている内容はとても興味深い内容でした。
また、「学ぶ」行為について根源的なものに通じることも書かれていますので、勉強法でお悩みの学生の方にもおすすめの一冊です。
著者:樺沢 紫苑
出版社 : サンマーク出版
本書のポイント
色々なところで読書量と収入は比例すると言われていますよね。
少し前の記事ですが統計をとったところ相関が認められたと報告されています。
マイナビキャリアリサーチLab より
個人的な感覚でも、分かりやすい文章を書く人は雑誌でも新聞でも文章をよく読まれるように思えます。
本書ではより多くインプットし、より多くアウトプットすることで知識をひたすらに増やし、自己成長へとつなげていきそれが将来への備えになると力強く述べられています。
ここで大事な点として量が必要だからと言って本を浅く読むのではなく、しっかり一冊一冊を読み込む精読こそが必要と強調されています。
また、多くの読書量を知識として定着させるにはスキマ時間とアウトプットを有効活用することと紹介されています。
精神科医の先生が書かれた書籍であるためか脳内神経伝達物質の作用も引き合いに出したのが印象的でした。
スキマ時間の使い方
読書のために時間を割きたいと思っていても1日中働きづめで読むヒマがないと嘆かれている方も多いことでしょう。
本書では通勤時間、特に電車での移動時間に着目されています。
今はスマートフォンを持っているのが当たり前なので、電車に乗ったらついスマホでメールチェックをしたり、気になるネット記事を見たり、ソーシャルゲームのログインボーナスをもらうなど色々とやることが多い方もいらっしゃるかと思います。
もしも仮に電車に乗っている時間が片道30分、行きと帰りを考えたら合計1時間あったらそれだけのスキマ時間が生じていると言えます。
単純計算で週に5日そのスキマ時間が生じていると週にすれば5時間となります。
そういう時間を読書のためにあてられれば読書の時間を作ることはそう難しくないのかもしれませんね。
インプットとアウトプット
読書というとインプットのイメージが強いと思いますが、インプットされた知識を定着させるためにアウトプットも同じくらい重要と述べられています。
ただし、アウトプットも一度やれば良いというものではなく、繰り返すことで自分の知識として定着されていくと解説されています。
本書でおすすめされているアウトプットの手法として面白いと思ったのがSNSやレビュー書き込みの利用でした。
これらの手法は不特定多数の目に触れるので、場合によっては自分のコメントに対して何か反応がつき、新たな気づきになるかもしれません。
本書の中で自己成長につながらない読書は意味がないと強調されています。
折角自分の時間を費やすのですからそれに見合った成長を得たいものです!
本の選び方
数ある本の中の同じ分野のものでも初心者向けの入門書やより高度な専門書とピンからキリまでありますがどのレベルを選んだらいいか本選びで悩む方も多いと思います。
そこで参考になるのが守破離という考え方でおおまかには以下の考え方になります。
- 守:手本に習い基礎をしっかりと身に着ける
- 破:応用を学ぶ
- 離:学んだことを元にオリジナリティを追及する
つまり自分のステージにあった書籍を選べばいい訳です。
初心者が上級者向けの本を読んだところでいつまでたっても理解できないでしょうし、逆に上級者が初心者向けの本を読んだところで得られるものはないと言えるでしょう。
また、どの本を読んだらいいか分からない人に向けて目標とする人、理想としている人が推薦する本を読むことがおすすめされています。
自分の理想の人が読んでいる本を読めばそれだけその人の考え方に近づけるとも言えますからね。
まとめ
本書を読むことで読書という行為がどれほど自分に役立つものか、ということから読書を通じて知識を定着させる方法を学ぶことができます。
また本書のタイトルにもある忘れない読書術として、その実践法を学べます。
本書の内容が気になられた方は是非手に取って読んでみてください。
今回は以上となります。
それではまた次回の記事で!!
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