こんにちは、くすりやです。
仕事をしていて日々勉強しなければと感じている方は多いと思います。
ただ、学生時代と異なり、社会人の勉強は必ずしもこの1冊を読めば大丈夫!といった必勝法があるわけではないですよね。
読書にしてもセミナーの受講にしてもその後に活かせていない、満足のいく結果が得られていないことでお悩みの方もいらっしゃると思います。
今回紹介する書籍は当ブログでも以前紹介したことのある精神科医の樺沢紫苑先生の一冊で、「精神科医が教えるムダにならない勉強法」についてです。
講演会、メルマガ、YouTubeなど幅広く情報発信をされている著者の経験を交えた実践的なものとなっています。
著者:樺沢 紫苑
出版社:サンマーク出版
本書のポイント
そもそも勉強するとはどういうことでしょう?
著者はこのように述べています
勉強すると自己成長します。自己成長することで、能力が高まり、できることの質と量が大きく変化し、現実が変わります。「勉強する」とは、現実を変えることです。
第1章 勉強によって得られる5つのことと、あなたの現況がうまくいかない4つの理由
勉強する習慣がある人であれば、勉強を通じて自己成長する結果自分自身の選択肢が増え、可能性が広げられます。
これだけ聞いても勉強することのメリットは大きいです。
逆に、勉強する習慣のない人はどうでしょう?
当然成長の機会はなく、停滞したままですね。
長い目で見れば両者の差は広がる一方ですし、日々新しい技術やサービスが出てきていることを考えると、停滞は「変化がない」というよりは相対的に「衰退」していると言えるのかもしれません。
ただ勉強することが本分の学生とは違い、社会人になると日々の仕事に追われてじっくりと勉強のための時間を確保するのも難しいですよね。
そのため、大人の勉強はいかに効率よく勉強できるかが勝負と言っても過言ではありません。
「ムダにならない勉強法」について著者自身が以下のように述べています。
膨大な研究データを、精神科医としての知識で整理、分析し、40万人に教えてきた経験「実践」と「理論」の両方で圧倒的に裏付けられた勉強法。効率を追求し、短時間でも十分に効果が出る。結果につながり、自己成長を実感できる勉強法。
それが本書でお伝えする「ムダにならない勉強法」です。
はじめに
今回は勉強法について多くのことを教えてくれますが、その中でも勉強に対する苦手意識を改善することに焦点をあてて紹介していきます。
勉強がうまくいかない4つの理由
勉強法とはすなわち、人生の「必勝法」です。知っている人は、人生のさまざまな勝負に常に勝ち続けることができる。知らない人は、負け続けるだけで、いつまでもその理由に気づきません。
第1章 勉強によって得られる5つのことと、あなたの現況がうまくいかない4つの理由
よく「要領のいいひと」と表現される方がいますよね?
得てして新しいことにチャレンジする際に卒なくこなすというイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか?
当の本人に自覚があるかないかはともかくとして
個人的な見解では要領のいい人=対応手段を調べられる・考えられる人
であり、変化に強い人だと考えています。
例えば、転職などで環境が変わるときは新しい環境になじむために勉強します。
この時勉強法を知っている人はすぐに対応できますが、知らない人ではストレスになることでしょう。
本書では勉強がうまくいかない理由として
- 勉強が 辛い、楽しくない
- 何からやっていいかわからない
- モチベーションがなくなり、続かない
- ポイントがわからない
これら4つを挙げています。
私たちは義務教育期間中に親や教師から勉強することを強いられて育つため苦手意識を持つ方が多いのも仕方のないことだと思います。
しかしながら、勉強に限らずスポーツやゲームでも「楽しむ」ということは成長するうえでとても重要です。
楽しい→意欲が沸く→行動に移せる→成長→楽しい・・・
このように楽しむことはサイクルを回す起点となります。
逆に「辛い」という感情が強くなってしまえばこのサイクルを回すのは難しくなってしまいます。
学生時代であれば教科書は手元にあり、テスト範囲も事前にわかるため勉強法も他の人と極端に違うということもあまりないでしょう。
しかし社会人の勉強となると、
この参考書1冊を1回読めばOK!
とはなりませんよね?
時代を超えて愛される古典や数十年もロングセラーとなっている本ならいざ知らず、専門書や流行になっている分野の本などはどれを買ったらいいのか悩むこともあるでしょう。
もしもどの教材を買うべきか分からないまま間違った教材に手を出してしまったら、まさにムダな勉強をしてしまい、自己成長もなくただ時間だけを浪費するという結末を迎えてしまいます。
また、勉強は一朝一夕で理解できれば苦労はないのですが、成果に結びつくのに時間がかかることが多いです。
ましてやポイントが分からないままでは余計に時間がかかってしまうので、成長の実感を持てず結果として途中で断念してしまうのでしょう。
どうすれば勉強が好きになるのか?
「成績が良い子供」は勉強が好き。「成績が悪い子供」は勉強が嫌い。これは経験的に誰もが同意すると思いますが、脳科学的にも「好き」か「嫌い」かによって、勉強の効率が根本的に変わり、成績の良し悪しに影響を及ぼします。
第2章 「楽しい」だけで脳は活性化する~精神科医の「脳楽勉強法」
つまり勉強を楽しむためにも勉強という行為が好きである必要があるという訳ですね。
加えて、脳科学の観点から次のように解説されています。
楽しみながら勉強をすれば、ドーパミンが分泌され、脳は集中力、記憶力を高め、「学習」に対してアクセルを踏みます。イヤイヤ勉強すれば、ストレスホルモンが分泌され、海馬の働きは低下し、記憶力が低くなる。脳にブレーキをかけるのです。
第2章 「楽しい」だけで脳は活性化する~精神科医の「脳楽勉強法」
よく「集中して勉強しろ」と言われますが「集中」している状況とはどんな状況でしょうか?
ちょうどいい緊張感を持ちつつも、どこかでワクワクしていないでしょうか?
そう考えると集中できている状態では、ドーパミンがちゃんと分泌されているとイメージできると思います。
逆に、集中できない状態では既にその状態がストレスとなり、ストレスホルモンが悪さをしているということですね。
さて、それでは肝心の勉強が好きになる方法についてですが
- 勉強好きの友達に聞いてみる
- 身の回りの専門家の声に耳を傾ける
- 勉強好きの有名人の本を読んでみる
- 勉強好きの有名人に会いに行く
- 「学び」のコミュニティに所属する
これら5つを挙げています
人間は「知的好奇心」を備えている生き物ですので興味・関心を持つことが第一歩です
必要に迫られるといったややネガティブな原因もあるかもしれませんが、「好奇心」に火がつけば勉強に対する意欲は急上昇します。
また、苦手分野を勉強するときは、どうしても嫌な先入観が入ってしまい億劫になりがちなので、身近な専門家や得意とする人に教えてもらいましょう。
当然自分の知りえないことを知っているものですので自分の知らない魅力を教えてくれることもあるのでそれが自分が興味を持つきっかけになることもあるでしょう。
勉強好きの有名人の本を読んでみると、その人の考えに触れることができるので勉強についての面白さを知ることができます。
また、講演会やセミナーで直接話を聞ければよりリアルに熱量に触れることができます。
私は仕事柄学会に行くこともあるのですが(ここ数年は新型コロナの影響でwebでの参加が多くなりましたが・・・)やはりライブで聞いた時の空気は正に百聞は一見にしかずと言えるものです。
ところで、勉強好きな方はYouTubeで定期的に配信されていることも多いので講演会に足を運ぶのが難しい方は動画を見るのもアリかなと思います。
勉強に限ったことではないですが1人でやろうとすると行き詰ることが多いので外からの刺激、即ち仲間をつくるのが個人的におススメの方法です。
仲間がいれば情報交換や切磋琢磨ができるので励みになりますしね!
身近な友人とそういうサークルを始めても良いと思いますし、今はオンラインコミュニティも多く開催されているので自分の興味がある分野のコミュニティに参加するのも面白いかもしれませんね。
まとめ
今回の内容をまとめますと
- 勉強法を確立していないとうまくいかない
- 勉強を好きになるには興味・関心をもつこと
となります。
尚、今回紹介した内容は一部分に過ぎず、本書では他に
- 勉強のための戦略・実践法
- インプット・アウトプット法
- 継続するためのコツ
といったことを学べます。
今回紹介したところでは「ムダにならない勉強法」を実践するための心構えとして参考になるかと思います。
心構えの他に実践法なども学びたい方はぜひ本書をご一読ください。
今回は以上となります。
それではまた次の記事で!!
コメント
コメント一覧 (2件)
記事読ませて頂きました!
読んでいて、とても共感できることが多く面白かったです。
勉強が好きになるには、何でも興味・関心がないと難しいですもんね。
うっち~さん
コメントありがとうございます!
好奇心大事ですね!