こんにちは、くすりやです。
先日エッセンシャル思考について紹介しました。
その中で「本当に大事なことを見極め、最高のパフォーマンスを発揮できる」考え方について述べさせていただきました。
とは言え、トレードオフを突き詰めても手に余る事態は起こりえます。(恥ずかしながら当の私も仕事で処理しきれないことは時々あります・・・)
今回紹介する書籍はグレッグ・マキューン氏の書かれた「エフォートレス思考」を紹介致します。
この本を通じて本当に大事な仕事への取り組み方を学ぶことができましたのでご紹介いたします。
書籍のタイトル
著者:グレッグ・マキューン
訳者:高橋 璃子
出版社:かんき出版
本書のポイント
エッセンシャル思考は「何を」やるのかというタスクの選別に有用なのに対して、エフォートレス思考は「どのように」やるかという行動を考える指針になります。
エッセンシャル思考でゴールを抑え、エフォートレス思考でプロセスを構築するというと分かりやすいかもしれません。
例えば難易度の高い仕事や重要度の高い仕事を任された時ってそれをこなすだけのエネルギーも必要になりますよね?
一つだけならまだいいのですがそれがいくつも重なってしまうと、例え大事な仕事の優先度も決めてエネルギーを注ぐポイントを抑えたとしても、すべてに全力投球してしまっては結局のところ疲れてしまい、集中力を持続させることも困難になってしまいます。
本書ではいちばん楽なやり方で最優先事項に取り組むという観点を教えてくれます。
努力を最小化して成果を最大化する
エフォートレス思考の基本的な考え方
いきなり悲しい現実を突きつけて申し訳ないのですが、頑張れば成果が出るとは限らないというのはその身で思い知らされている方も多いと思います。
もちろん、血と汗と涙を流した苦労の先に得られる経験というのもあるでしょうし、失敗を繰り返すことが成長につながるのも事実です。
ここで一つ考えていただきたいのが、どうすればもっと楽にできるだろう?、やり方が悪いのでは?、というアプローチです。
月並みな言い方ですが固定観念に囚われないことですね。
正攻法で困難であれば発想の転換をすることで見えてくる方法もあります。
以前から作業の効率化ということがどの分野でも叫ばれています。
身近な例で言えばExcelのマクロなどもこれに相当すると思います。
1時間手入力で頑張って事務作業していたものがマクロ1つで瞬時に終わるということはそんなに珍しいことでもないですよね?
もっと言えば難易度の高い仕事も手順を限界まで減らすことに成功すればそこに割くエネルギーを節約できるようになります。
それにより他の重要度の高い仕事に対しても余裕を持って取り組めるようになります。
エフォートレス思考の3つの柱
エフォートレス思考は3つのステップに分かれています。
- 精神:頭のガラクタを片づけて、余裕のマインドを手に入れる。
- 行動:もっとも効率のいいポイントを見つけて、余裕で最高の成果を出す。
- しくみ化:行動を自動化し、成果が勝手についてくるしくみをつくる。
私がこの本を読んだときに精神と行動についてはすんなり落とし込めたのですが、しくみ化というものについては自分の中で解釈をまとめるのに時間がかかりました。
確かに余計なことを考えずに効率のいいやり方を考えれば成果につなげられるけどしくみ化とは何ぞや?
となりました・・・
ここで私が学んだことは基本的なことをしっかり学ぶことと今いる環境を整えることが重要だということです。
前者は取り組む仕事の根源的、本質的なことを学べば何度でも繰り返し応用できるようになります。
後者は仕事の大前提として同僚や顧客との関わりで成り立つものなので、周囲との良好な信頼関係を築くことが肝要となります。
これらを積み重ねていくとちょっとした面倒事も臆することなく対処できるようになりますし、色々な場面でも通用するようになります。
まとめ
本書ではゴールに向けての労力を減らし、いかに効率のいい方法を考えるかを強調しております。
時には自分が積み重ねた経験で得られた観点とは違う発想の転換をすることも大事です。
マキューン氏が書かれたエッセンシャル思考を既にお読みの方は本書で書かれるエフォートレス思考を学ぶことで、エッセンシャル思考をよりよく活用できるようになりますので併せて読むことを強くお勧めします。
この本を通じて仕事のプロセスの構築にお悩みの方の一助になれば幸いです。
今回は以上となります。
それではまた次の記事で!!
コメント