「やめられる人」の視点・習慣を学んで自分の悪習慣を断ち切ろう

こんにちは、くすりやです。

今回ご紹介する書籍は行動変容を促す内容となっております。

自分の悪い習慣に対して

「わかっちゃいるけど、やめられない」

と、やめられずにお悩みの方も多いと思います。

タバコやお酒、暴飲暴食に夜更かし、スマホゲーム、愚痴、ネガティブ思考など人によってそれぞれとは言え挙げればキリがないでしょう。

本書は「やめられる人の習慣」についてまとめています。

「やめられる人」と「やめられない人」の習慣

著者:大平 信孝

出版社:明日香出版社

自分の習慣を見直したい人、悪習慣をやめたい人は是非ご一読ください!

また別記事にて必要なことを見極める書籍を紹介しておりますのでこちらもご覧ください

目次

本書のポイント

私が本書を面白いと思ったのが、著者が「やめられる人の考え方」と「やめられない人の考え方」を50の視点で対比してまとめている点です。

特にやめられない人の考え方について読んでいると私自身思い当たることもありヒヤリとしました・・・

本書は心構えだけでなく、仕事や日常生活といったシーンでも起きていることを解説しています。

時間は誰にでも平等でそして限りあるものです。

自分が「本当にやりたいこと」にエネルギーを注ぐために余計なこと、すなわち悪習慣をやめることを考えましょう。

悪習慣をやめることで本当にやりたいことを「すぐやる」ための余裕が生まれます。

その積み重ねで自分の習慣がよりよいものになっていくでしょう

今回は本書で書かれている心構えについて紹介いたします。

本書を通じて「やめられる人の習慣」を学ぶことができますので一緒に見ていきましょう!

やめるための心構え

こちらが「やめられる人」と「やめられない人」の心構えの違いになります

やめられる人やめられない人
1つに絞るいくつもやろうとする
適切な目標を決める何となくの目標を決める
自分の価値観がわかっている何に価値があるかわからない
やめたあとをゴールとして描くやめることをゴールとして描く
「未来貯金」をする「未来借金」をする
今何をやめるべきかを知っている何でもやめようとする
食べられる分だけ盛るお皿いっぱいに盛る

自分の価値観を振り返り、まずは1つに絞る

悪習慣をやめるために、本当にやめたいことをまずは1つ決めることが大きな一歩になります。

習慣として身についていることをやめるのは並大抵のものではないです。

ましてやあれもこれも一気にやめようとするのは現実的ではありません。

そのため自分の価値観を振り返り、優先順位をつけるのがおススメです。

著者は人の価値観を次の3つに大別できると述べています。

人とのつながり

目標や数字を達成すること

技術を追求すること

どれに重きを置くかは人それぞれになるので、自分にとってどの悪習慣が一番の弊害となっているか見極めましょう。

そうして1つの悪習慣をやめることに成功したらそこを突破口にして他の悪習慣をやめるようにしていきましょう。

目的を明確にし未来をイメージする

悪習慣をやめるために目標とゴールを思い描くことが重要になります。

悪習慣をやめることができたら、自然と変化が生まれますよね?

目標を設定できればその達成に向けたプロセスを考えられますし、達成した後の変化をゴールとすることでモチベーション維持にもつながります。

著者は起こした行動により、仕事、心身の健康、経済状態、家族との関係など好影響を及ぼすものを「未来貯金」と呼んでいます。

逆に、悪習慣により起こした行動により悪影響を及ぼしてしまうことを「未来借金」と呼んでいます。

なかなかユニークな表現ですね。

例としてタバコが分かりやすいでしょう。

仮にタバコを1日1箱(600円)吸う生活をしていたら

600円 × 30日 = ¥18,000

1ヶ月あたりタバコだけで18,000円の出費となります。

昔に比べてタバコの健康被害についての関心も高くなり、単純に臭いが嫌という方も増えています。(実際COPDという疾患の原因第1位は喫煙です)

家に帰って服に臭いが残ったままというのも気分が良いものではないでしょう。

もしもタバコをやめることができたら月の出費を抑えることができますし、自身の肺へのダメージも減らせられ、周囲への悪影響も減らせられると、いいことづくめですよね!

このように悪習慣をやめた後のイメージを持てるかというのも悪習慣をやめられるかのカギとなります。

リソースは有限と認識する

やめるためのゴールを明確にしても行動に移せない方は、もしかしたらいろいろなことを抱え込みすぎているからかもしれません。

本書で著者はこのように例えています

 すぐやれないときというのは、ビュッフェでいえば、すでにお皿に料理がいっぱいなのに、さらに料理を取ろうとしている状態です。新しい料理をお皿に盛るには、今のお皿に盛られている料理を食べるか、処分するか、別のお皿を準備する必要があります。

 お皿に盛ってある料理を処分するとは、今抱えていることの一部をやめる=手放すことを意味します。別のお皿を準備するとは、今抱えていることの一部を人に頼むことを意味します。

ビュッフェスタイルではテーブルいっぱいに美味しそうな料理が並んでいます。

高級食材、旬のもの、自分の大好物と、どれも美味しそうに見えますが、テーブルに並んだ料理を全て食べるのは不可能です。

自分の限界以上にお皿に盛ってしまえば折角の美味しさも半減してしまいますし、食べすぎで胃もたれを起こしたりと辛くなってしまいます。

今の時代の生活もこれに近いことが起きているでしょう。

仕事の高度化、サービスコンテンツの多様化、娯楽の多様化により、生きていく上での選択肢が非常に多くなっています。

しかしながら、私たちの肉体は1つであり、使える時間は1日24時間であることは変わりようがないことです。

だからこそ選ぶこと、というより厳選して手放すことが必要となります。

損切りなんてもったいないと思われる方もいるかもしれませんが、自分の価値観で選び決断することで納得することができ、

気持ちとしては余裕が持てます。

そうすることで大事なことができたとやめられたことに対して達成感や充実感を得ることができます。

どう行動している?

行動についての考え方がこちらになります。

やめられる人やめられない人
中途半端でも行動する完璧に行動しようとする
「小」を求める「大」を求める
損切りするもったいない精神が強い
行動を変えようとする行動をなくそうとする
事前の行動を注視する結果だけを注視する
ひと手間かかるようにする手間がかからないようにする
SNSを使うSNSNを遠ざける
人を頼る自分で解決しようとする

初めから完璧を目指さない

いざやめるための行動をしてみようとやってみても想定外のことや想像以上に大変なことがあったりとやってみないと分からないことは多いものです。

ですから、完璧な準備や計画は不要でありトライ&エラーを繰り返していけばいいのです。

やめられない人は責任感の強さもあるかもしれませんが1人で完璧に行動しようとする傾向にあります。

他者に意見を聞かずに自分1人でやろうとするので、やめる準備ができていないから今はその時ではない、と何も行動を起こせず、何もやめられないという悪循環に陥ってしまいます。

大切なのは、失敗してもいいから中途半端でもとにかく行動を起こすことです。

トライ&エラーを繰り返していくうちに初めのうちは気づかなかった課題や問題点が浮き彫りになることも珍しくありません。

また完璧を求めるあまりにハードルを高くするのも何もやめられないという悪循環の要因となってしまうので最初のハードルを限りなく低くすることもポイントです。

著者は積み重ねることについてこのように述べています

 私はいわゆる成功者と言われる経営者やリーダーの夢実現・目標達成のお手伝いもさせていただいていますが、そういう方と接する中で気づいたことがあります。それは「何も特別なことはしていない」ということです。

 何をしているのか、私も気になって観察してきましたが、彼らは私たちが一見バカにしがちな「地味なこと」や、「小さい行動」を大事にしていることがわかりました。

これは大変興味深いことで、多くの結果を出している方、すなわち成功者と呼ばれる方もいきなり事業を成したのではなく小さなことを積み重ねてその成功を掴んだということです。

悪習慣をやめることも初めは誰しもが未経験です。

ですが、自分を変えたいと思ったらできることを少しずつ積み重ねるしかないので初めから完璧である必要はないのです。

悪習慣を新たな習慣で上書きする

悪習慣と言えど習慣である以上、それが自分にとって自然な状態と言えます。

これをただやめるだけではストレスになってしまうので長続きしません。

例えば、お風呂上りにビールを飲むことが習慣になっている人は「お風呂上り」と聞いたらビールを連想してしまいます。

 私のクライアントでも家で飲むビールを「炭酸水」に置き換えて、やめることに成功した方がいらっしゃいます。自分が好きなのはあの喉越しだということがわかったので、喉越しを得られる代替行動を探した結果、炭酸水に行き着いたわけです。

 世界的な自己啓発作家・オグマンディーノも、習慣化の大原則は、「ある習慣を変える者は、新しい他の習慣だけである」と述べています

また代替行動を探す際は悪習慣を行う状況や事前の行動に注視することも重要です。

例えばタバコをやめたいと考えている人は何故タバコを吸うのでしょうか?

おそらくイライラしていることが多いと答える方が多いでしょうが、中には口元が寂しいからと答える方もいるでしょう。

私もかつては喫煙者でした。

これは私自身の体験談になりますが、私の場合タバコを吸う理由は口元の寂しさを紛らわすためでした。

そこでガムや飴、お茶など代替品がないか探したところ、のど飴が一番しっくりきました。

また、タバコを吸う人間はライターや灰皿といったタバコを吸うための道具を持っているのでそれらを手放したり、灰皿がある場所をあえて通らないといったように悪習慣と結びつく要因を取り除くことで禁煙に成功しました。

今ではのど飴の消費量が増えましたがタバコに比べると安価なので、出費が減っただけでなくむしろ調子がいいことの方が多いですね。

人に頼ることは恥ずかしくない

人間は面倒くさがりな生き物なので、出来ることなら楽をしたいとつい考えてしまいます。

日々の仕事で疲れているから休日に遅くまで寝ていたり、だらだら過ごしたいという方も多いことでしょう。

 私たちがなかなかやめられない精神的要因の1つに「気の緩みすぎ」があります。。

 もっと簡単にいうと、何かをやめるには「適度な緊張」が必要です。実は、あまりにプレッシャーが少ないと、私たちは、なかなかやめることができません。

確かに休日に誰にも会わない、話さない、迷惑をかけないという状況にもなればだらだらしてしまいますね。

「適度な緊張」を保つ方法として、著者はSNSの有効活用を紹介しています。

私のTwitterのフォロワーの方で、朝一にToDoリストとともにその日の目標をツイートしている方もいらっしゃいます。

ツイートすることで「いいね」がついたり、応援のリプライが送られることもあります。

周囲へ宣言することで、頑張ろうと思えるものなので適度なプレッシャーになり、だらけることを予防することができます。

仮にその日の目標を達成できなかったとしてもその点も包み隠さず公開し、再チャレンジすると意思表明すれば、次回のモチベーションにつなげられます

また、手段を考える上で他人に頼るのは非常に有効です。

 やめられる人は、人の力を借りることを躊躇しません。

 友人に相談してみたり、一緒にやめる仲間を募ったり、監視役を頼んだり、一足先にやめられた人にアドバイスをもらったりします。そういう人がいなければ、SNSや本、雑誌などで情報収集したり、専門家の力を借りることもします。

人間一人の力はたかが知れています。

やめられない人は責任感の強さというのもあるかもしれませんが1人で完璧に行動しようとする傾向にあり、自分のやり方に固執している方が多いです。

もしかすると悪習慣をやめられない人は、やめるための正しい手順を知らないだけかもしれません。

やめられる人=人に頼れる

とも言えるのでやめられる人は他人のアドバイスを素直に受け入れられる特徴があります。

どんなことにも通じることですが、困ったときは友人、知人、上司など頼れる人に甘えることもいいでしょう。

まとめ

今回はやめられる人の視点・習慣について紹介いたしました。

やりたいこと、やるべきこと、やったほうがいいことがたくさんあるのになかなか行動に移せないのであればまず本書で紹介されている方法を1つ実践して下さい。

今回すべてを紹介できませんでしたが、本書では50の視点が紹介されています。

その中から自分に合いそうなもの、やってみたいものを試してみましょう。

もしもうまくいったら2つ目を試し、うまくいかなかったら別の方法を試すといった感じで1つずつ積み重ねていくといいでしょう。

本書を読むことで悪習慣をやめたい人の一助になれば幸いです

今回は以上となります。

それではまた次の記事で!

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